赤ちゃんにやさしい病院「BFH(Baby Friendly Hospital)」
1989年3月WHO・ユニセフは、「母乳育児の保護、促進、そして支援」するために、産科施設は特別な役割を持っている。という共同声明を発表しました。
世界のすべての国のすべての産科施設に対して、「母乳育児成功のための10か条」を守ることを呼びかけました。母乳育児成功のための基準は、WHOとユニセフによって、世界のすべての病院に広く紹介されています。
WHO・ユニセフは、「母乳育児成功のための10か条」を長期に渡って尊守し、実践する産科施設を「赤ちゃんにやさしい病院」として認定することになりました。日本国内では2017年現在、68施設が認定されています。
当院は2008年より「赤ちゃんにやさしい病院」に認定されています。
~赤ちゃんにやさしい病院 BFH認定式の様子 2008年~
母乳育児成功のための10か条(WHO・ユニセフによる共同声明)
- 母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に、常に知らせること
- 全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること
- すべての妊婦に母乳育児の良い点とその方法をよく知らせること
- 母親が分娩後、30分以内に母乳を飲ませられるように援助すること
- 母親に授乳の指導を十分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても母親の分泌を維持する方法を教えること
- 医学的な必要がないのに母乳以外のもの、水分、糖水、人工乳を与えないこと
- 母子同室にする。赤ちゃんと母親が一日中24時間、一緒にいられるようにすること
- 赤ちゃんが欲しがるときに、欲しがるままの授乳を勧めること
- 母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと
- 母乳育児のための支援グループ作りを援助し、退院する母親に、このようなグループを紹介すること